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『水と緑と土 ― 伝統を捨てた社会の行方』
富山和子著
中公新書(改版)
定価(税込):838円
※『水と緑と土』改版(中公新書)をお読みになる方へ
本書が出た当時、水問題の専門家の世界では、「発禁ものだ」と激怒される一幕もあったこと、語り草になっています。ところがいまそのような方々が、一瞬私が書いたのかと見まがうようなことを、お書きになったりしています。
ここに至るまでの長い年月、「環境問題のバイブル」として本書を読み継ぎ、ロングセラーに育ててきて下さった皆様方の見識とご厚意に、深く感謝申し上げますとともに、いまこそ原点から自然との関係を見直すべく、一人でも多くの方に本書をおすすめ下さるよう、改めてお願い申し上げる次第です。
問題の本質は、何一つ変わっていません。むしろ本書で警告したとおりに、いやそれ以上に国土は変貌し、しかも人々の危機への意識は、はるかに鈍感になっています。
四十年近いその年月の隔たりを埋めるべく、新たに巻末に、「改版に寄せて」と題する一文を書き加えましたので、まずはこれからお読み頂ければうれしく存じます。
2010年夏 富山和子
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