ニュース
<三本松海神社に富山和子の詩碑が建てられました>(カレンダー'96年版の詩です)
奈良県室生村三本松の海神社は、豊玉姫命を祭神とする由緒ある神社で、20年毎にお社を建て替えます。今年はその式年造営の年に当たり、お社の造営のほか、清冽な自然湧水を手水舎に導水する工事も行われ、記念に次のような詩碑が建立されました。
名
誉
教
授
富
山
和
子 |
立
正
大
学 |
 |
こ
こ
ろ
の
拠
り
ど
こ
ろ
だ |
日
本
人
の
こ
れ
が
原
風
景 |
米
を
つ
く
っ
て
き
た |
湧
き
出
る
水
を
い
の
ち
と
し
て |
山
を
神
と
し |
民
家
を
思
う |
山
ふ
と
こ
ろ
に
抱
か
れ
た |
ま
ず
山
を
思
い |
私
た
ち
は |
故
郷
と
い
え
ば |
富山和子の詩碑
祭神の豊玉姫命は、海の神、水の神です。山から湧き出る水が川となり海に注ぎ、また天に昇り雨となって再び地に降る。この大いなる自然の循環への深い畏敬を込め、生命の根源である水に対し、謙虚に緊密に賢くつきあってきた日本の先祖たち。
日本列島の土台を築き、日本文化を育ててきた先祖たちの、その心を心としたいと願い、建立されたと伺っております。
式年造営の式典は去る10月、厳粛、荘重かつ華やかにとり行われました。
ところでこの詩は、「日本の米カレンダー」1996年版1月の詩の一節です。この詩を10年もの間あたため、この度の建碑に備えて来られたことにはただただ頭の下がる思いが致します。このようにして過去の作品に光が当て直され、石碑になり、これから末永く参詣の皆様に読んでいただくことになるわけで、このことは昔のカレンダーが再びいのちを与えられたことであり、作者としてこの上ない幸せです。
海神社と氏子の皆様の自然への敬虔なお心、日本文化に対する高い見識に、深く敬服しております。
原納由美子氏の書はのびのびとして判りやすく、石材は庵治石の気品ある碑です。
読者の皆様、奈良へお出かけの折りには、是非参詣に立ち寄られ、石碑ともご対面下さいますよう。
平成17年11月 富山和子
